賃貸物件を決める際におこなわれる内見は、間取り図ではわからない情報を入手する唯一の手がかりです。
一方で、限られた時間で住居の状態を確認しなければならず、どのようなポイントを最優先してチェックすべきか判断に迷う部分です。
そこで今回の記事では、賃貸物件を見学する際におさえておくべきポイントや、あると便利な持ち物について解説します。
賃貸物件の内見に役に立つ持ち物とは
図面で面積や間取りを確認できても、カーテンレールの幅や冷蔵庫を設置するスペースのサイズまではわからないため、持ち物の1つにメジャーを用意しておきましょう。
さらに、コンパスがあると方角がわかりますので、西日が強い部屋であるか、玄関がどちらの方向を向いているかを調べられます。
ほとんどの物件がカメラ撮影可能ですから、写真に残しておくと住居を比較する際に役に立ちます。
そのため、スマホを忘れずに持参して、事前にデータを保存する容量を空けておきましょう。
1件の賃貸物件の内見に掛かる所要時間は
1件当たりの賃貸物件の内見に掛かる時間の目安は5分から30分程度ですが、気に入った住居があった場合にはメジャーで家具などの設置スペースを測定するため、30分以上を要する場合もあります。
また、複数の賃貸物件を内見する場合には、物件から物件へ移動する距離まで考慮して余裕を持ってスケジュールを計画してください。
どうしても土日しか物件を内見できない場合は仕方がありませんが、週末は内見希望者が多いため、平日を選択なさったほうが十分な時間をかけて見学できるでしょう。
賃貸物件の内見の際に確認しておきたいポイントとは
賃貸物件を内見する際には、以下のポイントを重点的にチェックしてください。
水回りの衛生度
浴室やキッチンの外観上の状態だけではなく、排水溝から臭いが発生していないかどうかまで確認すべきです。
さらに、実際にシャワーやトイレの水を流して水圧まで確かめておくと、快適なバスタイムを過ごせますし、トイレから生じる不快臭に悩まされずに過ごせます。
風通しと日当たりの良さ
通気性と採光性は住環境の快適さに直結する問題ですし、間取り図では確認できない項目であるため必ず確かめましょう。
風通しと日当たりのどちらも悪い物件は、湿気が発生しやすく衣類などがカビてしまううえ、健康上も良くないため要注意です。
周辺の住環境
賃貸物件の近くに繁華街があると物騒ですし、昼間と一転して夜間に騒々しい可能性がありますから、時間帯を変えて物件を内見をしておくと安心です。
さらに、商業施設や病院などが充実している環境であるか、お子さんがいる場合には小中学校までの距離なども、内見時の重要なポイントです。
上記に挙げた以外にも、インターネットの通信環境、壁の厚み、収納力などをトータルで判断して、住まいを決めましょう。