不動産購入の際に必要な予算を決めるとき、年収が一つの指標となります。
ローンを無理なく返済していくためにも、頭金や月々の支払額は慎重に決めなければなりません。
そこで今回、不動産購入の際に必要な予算、年収との関係や計算方法についてご紹介します。
不動産購入における予算と年収の関係
不動産購入にかけられる予算は、頭金と住宅ローンの借入可能額の合計で決まります。
また返済額や返済期間についても、家計を圧迫しないよう無理なく支払えるように設定するのがポイントです。
予算の目安はいくら?
自身の収入に対していくらの物件を購入するのが妥当なのかは、年収倍率により算出できます。
一般的には、年収の5倍から7倍が目安です。
しかし購入時の年齢や用意できる頭金、予定されているライフイベントによっても適切な金額は変わるため、あくまでも参考値として判断してください。
不動産購入で年収から予算を計算する方法
年収から不動産購入にあてられる予算を計算するには、以下のポイントを確認しておきましょう。
頭金に使えるお金
頭金の割合が大きいほど、住宅ローンの返済は軽くなります。
しかし生活予備費や諸費用も考慮して、返済額を決めましょう。
会社員なら3か月から6か月分、自営業なら1年分を目安に生活予備費を確保します。
さらに不動産購入にあたっては、各種税金や手数料、引っ越しなどの諸費用もかかります。
これらの費用を預貯金から差し引いたものが、実際に頭金として使える金額です。
不動産購入における住宅ローンと年収の返済比率
住宅ローンの返済比率とは、年収に対する年間返済額の割合を意味します。
返済比率が高いほど家計に与える負担も重くなるため、無理なく返済できる金額を設定するのがポイントです。
一般的な返済比率は、25%が無理なく返済できる割合と言われています。
そして適用利率や返済期間により、不動産購入に利用できる金額が決まります。
そのほかのローンも考慮する
返済比率を計算する際は、そのほかのローンも考慮してください。
たとえば自動車ローンや教育ローンなどの返済があれば、それに住宅ローンの返済額を加えたものが年間返済額となります。
この比率が高いほど月々の負担が重くなるだけでなく、住宅ローンの審査も厳しくなるため注意が必要です。