あなたの土地(敷地)と隣の土地との境界はどこにあるかご存じでしょうか。(もし、身近な土地が思い浮かばない場合であれば、勤務先の敷地や、学校などの敷地でも構いません。)
その思い浮かべたその土地はどんな形をしていてるでしょうか。また、隣地との境はいったいどこにあるのかご存じでしょうか。普段の日常生活の中で意識をされることは少ないと思います。今回はその土地の形や隣地との境界がどこなのかについて、簡単にご説明をいたします。
まず、境界がどこにあるのか。
多くの方がまず想像するのは、ブロック塀(あるいは垣根や側溝など)など、お互いの敷地を隔てている物理的な境が、境界という認識であるのが一般的だと思われます。
しかし、境界の線とは、厚みが限りなく0に近い線(突き詰めれば厚みは無いに等しいのですが)であります。そして、その線が、具体的にどちら側にあるのか。例えばブロック塀の内側にあるものなのか、外側にあるものなのか、あるいはブロック塀の中心を通るものなのか。この線がどこを通っているかによって、あなたの土地の面積はもちろん、相手の土地の面積に影響を及ぼします。
それでは境界がどこにあるのかを判断するにはどうしたらいいのでしょうか。
一番手っ取り早いのは、最寄りの法務局で、その土地の「地積測量図(以下測量図)」を取得されることです。(「測量図」がない土地もありますのでご注意ください。)「測量図」とは、土地の形状が図示されているもので、隣地との境界が明確に示されているものです。そこにはどの位置に杭が埋まっているかも明示されています。もしも、気になる土地があれば、一度取得されてみて、境界杭を探されてはいかがでしょうか。